咳エチケット、口呼吸について

こんにちは、大垣市の太田歯科クリニック、太田雅司です。

厚生労働省が、咳エチケット(せきエチケット)の啓発のために、『進撃の巨人』とコラボレーションを行っています。(平成29年12月22日)
進撃の巨人、私も全巻読んでおります。

進撃の巨人、咳エチケット

 

インフルエンザをはじめとして、咳やくしゃみの飛沫により感染する感染症拡大を防ぐためのコラボレーションです。

進撃の巨人コラボ、咳エチケットについて

咳やくしゃみを手でおさえる→× ということが意外だと思う方は多いのではないでしょうか?

 

 

歯科の観点から咳や風邪について考えたいと思います。
風邪をひきやすい方の特徴の一つで口呼吸があります。

お子様のお口、開いていませんか?
テレビを見ている時、ゲームをしている時など、お口を開けている姿が思い浮かぶ親御さんもみえるかと思います。

口を開けていると、鼻呼吸ではなく口呼吸をしているということです。
口呼吸は、鼻呼吸に比べて風邪の原因になりやすいです。他にもかみ合わせや、顔貌(面長などの顔の形)にも影響を与えます。

 

鼻呼吸は、呼吸時に入ってくる異物を除去し、取り込む空気を温め、水分を含ませる役割があります。
天然の空気清浄器+加湿器の役割があります。
しかし口呼吸では、直接が外の空気が体の中に入ります。
乾燥した冷たい空気で、のどに炎症が起き風邪をひきやすくなります。

では、お口を開けてしまう原因は?
アレルギー性鼻炎などの鼻の疾患が原因の場合もあります。
他には、口周りの筋機能の問題があります。

口腔筋機能療法(MFT)を行うと改善することが多いです。

 

口呼吸が習慣になってしまうと、なかなか鼻呼吸に治すのは難しいです。
口呼吸が原因で起こる事には以下のようなことがあります。

・歯並びが崩れる
常に口を開けているので、出っ歯になりやすいです
本来なら、唇の圧で歯が外に傾かないように押さえられています。

・顔貌がくずれる
顎が小さくなり、口を閉じる時に顎に力が入り、しわができます。

・睡眠時無呼吸症候群をおこしやすい
顎が小さくなるため、いびき、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高くなります。

・口臭がしやすくなる
口の中が乾燥して臭いがでやすいです。

・むし歯、歯周病のリスクが高くなる
むし歯や歯周病を抑える唾液が乾燥するため、リスクが高くなります。

・脳の働きの低下
鼻呼吸は冷たい空気を脳に送るため、脳を冷やし働きを良くします。
口呼吸では脳に届きにくいです。

・胸式呼吸になってしまう
口呼吸は胸式呼吸、鼻呼吸は腹式呼吸になります。
腹式呼吸はリラックスしやすい呼吸です。

風邪をひきやすい
前述したリスクにより、鼻呼吸に比べ風邪をひきやすいです。

 

お子様が口をぽかんと開けている時間が多ければ、ご相談ください。

 

みなさまの歯と健康を守る為、納得の治療を受けていただく為、治療内容、方針の説明に力を入れております。

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