健康保険適応!小児予防矯正

矯正治療というと、保険がきかなくてすごく費用がかかってしまう…と思われているかもしれません。
しかし2016年から、クラウンループ、バンドループという保隙装置(予防矯正)が保険適応になりました。

クラウンループ

乳歯が大きなむし歯になり、歯の頭がなくなってしまった!そんな場合に活躍するのがクラウンループ、バンドループです。
乳歯がなくなってしまった場所に装置を入れることによって、大人の歯が生えてくるスペースを保ちます。

どういう装置なの?

乳歯を失った場所をそのままにしておくと、そこに生える予定の永久歯が生えるスペ-スがなくなってしまいます。
失った乳歯のとなりの歯にクラウン(かぶせ)、バンドを装着し、そこから棒を出しスペースを保つ装置です。
装着期間は短く、確保していたスペースに大人の歯が生えてきたら、装置ははずします。

乳歯が大きなむし歯になってしまいました。

クラウンループ治療前

このままでは、次に生えてくる永久歯のスペースがなくなってしまいます。

クラウンループを装着します。(当院治療例)

クラウンループ治療後

装置を入れ、隣りの歯へスペースを確保すつための棒をだしてスペースを確保します。
異物感が大きそうですが、すべての歯に装着する装置ではないので、すぐに慣れていただける事が多いです。

装置を使わず、そのままにしておくと?

失った歯の後ろの歯が、抜けたスペースに倒れ込んできます。

(赤い歯が乳歯です。ここがなくなると左の歯が倒れてきます。

乳歯脱落

そのため、本来ならば永久歯が生えるためにあったスペースがなくなってしまい、永久歯が生えることができなくなってしまいます。
すると生える事のできなかった永久歯は、斜めになり一部が顎の骨の中にうまったままになってしまうことが多いです。

 

近心傾斜

その状態になってから矯正をしようと思うと、期間も費用(保険がきかなくなります)も増えてしまいます。
また全部の歯にワイヤーをつける矯正治療になる可能性が高いです。

クラウンループ、バンドループという保隙装置により、歯並びが崩れることを防止できます。
また元々スペースが足らず本格的な矯正治療が必要になった場合も、保隙装置を使っていると期間や費用が少なく済みます。

注意事項

保隙装置という特性
この装置を使う事によって、ずれている歯並びがきれいになるというわけではありません。
乳歯を失ったことが原因の歯並びをずれを防ぐ装置であり、すでにずれている歯並びを治す装置ではありません。

定期的なチェックが必要
装置でスペースをとっている場所に、大人の歯が生えてきたら装置をはずす必要があります。
生えてきた大人の歯の邪魔になってしまうためです。

歯磨きに力を入れましょう
装置がつくことにより歯磨きがしにくくなってしまいます。
元の原因が大きなむし歯で歯を失ってしまったことです、つまり歯磨きがいきとどいていなかった場所という事にです。
せっかく装置を入れて治療をするので、歯磨き指導を受けたり、むし歯チェックをしましょう。

 

乳歯が大きな虫歯になってしまった場合は、そのままにしておくと将来矯正治療で治す際に費用と期間がかかってしまいます。
早い段階で対応すれば、短期間の保険治療で済みます。
その後は予防処置をしていけば、大人の歯になった時にきれいな歯を揃えることができます。

むし歯や歯周病もそうですが、後になればなるほど治療は大変に、期間も長くなることが多いです。
気になったことがあれば、なんでもご相談下さい。

 

みなさまの歯と健康を守る為、納得の治療を受けていただく為、治療内容、方針の説明に力を入れております。

大垣市 太田歯科クリニック
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